言いたいことが言えるようになるための対人距離の測り方

良好なコミュニケーションのキモは「程よい距離感」です。人と人との境界線を明確にして心穏やかに。内気な人のためのコミュニケーション術。

境界線・バウンダリー

上司の「イライラ」や「怒り」に巻き込まれてしまう理由とは?

2017/04/17

なぜ、上司のイライラをものすごく気にしてしまうのか?

上司がイライラしていたり、怒っていたり、そんな身近な人が「ご機嫌斜め」の状況のときってあるじゃないですか?

・何かしらないけど、機嫌が悪すぎる...
・さっきまでニコニコしていた上司が急にムスっとしてしまった...
・上司が無表情で「ただいま」も言わずに帰ってきた...

自分は何もしていないのに、何もしていないはずなのに、相手がイライラしてしまっている...
個人的に、この状況のときが一番辛かったかもしれません。
なぜなら、すごく気にしちゃうから...

「なんでイライラしているんだろう?...」
「自分が何か悪いことしたのかな?」
「気に障ったことを言ってしまったのかな?」

とイチイチ考えちゃっていたんですね。

なんで、相手のイライラをこんなに気にしてしまうのか?

これ、実は僕もわからなかったのですが、
他者に対するカウンセリングなどを行っていく中で、
僕の場合、幼少期から家庭内での両親が常にイライラしている場面が多かったからだと最近気づきました。
両親がイライラしていると、家庭内の雰囲気が「どんより」と重たいカンジになってしまいます。
年がら年中、機嫌の悪い人たちとひとつ屋根の下暮らしていれば、
相手の言動、仕草、表情を見ただけで瞬時に機嫌を察することが可能になります。

僕も含め、暗めの家庭環境で育った人は、往々にして「心のアンテナ」の感度が鋭いです!
(だから複雑な家庭環境で育った人は、カウンセラーに向いているのです)

「心のアンテナ」の受信能力がずば抜けているもんだから、
相手の機嫌を察するのみならず、
相手の負の感情、「怒り」や「イライラ」を、アンテナを通じて自分の感情として巻き込んでしまうんですね。

昔からの「心のクセ」なんですね。

上司の「イライラ」をすぐに解消したいと思ってしまう...

上司が何かしらないけど、機嫌が悪い際、
その上司からの「不機嫌電波」を傍受している自分も「気が気で無い」感情になっていきます。
「怒られるのではないのか?」
「大声を出されてしまうのではないのか?」
とすごく不安になってくるのです。

そうなると、自己防衛の為に
「僕が何とかしないと...」
と思うようになってしまい、上司のご機嫌を取る作戦に乗り出してしまうのです。

「先ほどクライアントの○○さんから電話があって、課長の事、すごく褒めて頂きましたよ」
「この企画、素晴らしいですね!さすが課長です!」
「B社のほうが売り上げが良かったです! 以前課長が仰ってた通りになりました。すごいですね!」

とにかく、無理して褒めて(おべんちゃら)、何とか機嫌を直してもらおうと必死になっていました。

実際、そんなカンジで褒めるものですから、上司も当然機嫌が直っていきます。
それで「ホッ」と一安心するのですが、同時にすごく疲れちゃうのです(^_^;)

「上司を変えよう!」が間違っていた

結局、自分が怒られたくない!
上司のイヤな感情を共有したくない!
そのための自己防衛だったので、「僕が何とかしないと...」のように、上司を変えようと必死だったんですね。
その結果、気を遣いすぎて疲れ果ててしまう。
上司も部下に甘えている状況に置かれているかもしれませんので、お互いに距離感の良くない関係です。
ご機嫌斜めの人にご機嫌取りを必死に行う行為は、今考えると完全に「他人軸」だったなぁと感じています。

(次頁は「イライラ上司の対処法とは?」に続きます)

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