言いたいことが言えるようになるための対人距離の測り方

良好なコミュニケーションのキモは「程よい距離感」です。人と人との境界線を明確にして心穏やかに。内気な人のためのコミュニケーション術。

なわばり

人間関係が上手くいっていない人は、知らないうちに「なわばり」を侵している!?

2016/12/21

 

こんにちは。対人距離の専門家、平田真義です。
測量の仕事でお隣さんの「愚痴」をよくお聞かせ頂く場面に遭遇します。

「あの人はゴミ出しのルールが守られていないからイライラする」
「あの人の家は深夜になるとうるさすぎる!」
「お隣の車の駐車位置がおかしい」
などなど、挙げたらキリがありません。

では、なぜ相手の行動、言動がそんなに不快と感じてしまうのでしょうか?
それは、あなたを取り囲んでいる「なわばり」に問題があるのです。

人間関係に多大な影響を及ぼす「なわばり」っていったい何?

自分にも相手にも「なわばり」が存在します。
満員電車や満員のエレベーターって不快ですよね。それは、お互いの対人距離が近いからです。つまり、お互いの「なわばり」にお互いが侵入し合っているということです。

では、対人距離が快適になる方法は?

相手との対人距離が不快ではないところまで離れれば良いワケです。
この「不快ではない」距離感が、自分と相手と間に明確な境界線が引けている状態です。

「なわばり」とは、自分と相手とを隔てている「境界線」で囲まれた領域の事です。
この「なわばり」が、ご近所のみならず、家庭や職場、学校などの組織、コミュニティーの人間関係に多大な影響を及ぼすのです。

相手が自分のなわばりに入ってきたら、どうすれば良いのか?

「あの人はゴミ出しのルールが守られていない」
意外と多いご近所の不平不満です。
そこで、こんな質問をしてみます。
「あなたは、『あの人』にゴミ出しのルールの事をちゃんと伝えましたか?」
ほとんどの方は「伝えていない」と答えます。

他者に対して不平不満を言う方の特徴なのですが、問題解決に対して「何もしない」方が多いのです。
つまり、「あの人は、自分のなわばりから出て行ってほしい」と願っているだけなのです。

「『あの人』をどうにかしなければ…」と頭の中ではすごく考えているのだけど、その思いが強すぎて、コントロール不能な状態に陥り、「愚痴」という形で第三者に不平不満をぶちまけています。
では、その状況を打破するにはどうすれば良いのか?

「自ら動く」が正解です。

自分の方から動いて、自分と「あの人」との境界線はココだよ、と明確ななわばり感覚を示す作業が必要なのです。
それが出来れば、今後の生活が一気に楽になるのです。

自分の考えを明確にすることで得られる自分の「なわばり」

実は僕自身、お隣さんの騒音でイライラした経験がありまして、その状況をどのように解消したのかを、お話しいたします。

僕が借りている事務所の建物の隣りが、会社さんの建物になっています。
会社の1階が駐車場になっていて、ここでよく社員さん同士がおしゃべりをしているのです。
当事務所建物の築年数が古いため、窓を閉め切っていても話し声が聞こえてくるんですね。
結構なボリュームなんです(^_^;)

特に「笑い声」ってボリュームが上がるんですね。
こちらも、事務所では仕事をしています。
納期もあるので集中しなければならない場面が有ったりします。

さすがに「不快」と感じたので、隣りの会社へ伝えに行きました。
心理学を学ぶ前の僕だったら、お隣りにどう伝えたか...

「お前たち、うるさいんだよ!!!」

と怒鳴っていたと思います。

これこそ、なわばり感覚を無視した言動です。
相手と自分との距離感を無視しています。

言われた相手も、
「何だコイツ!」
となるはずです。

なので、このようにお伝えしました。

「皆さんがおしゃべりをしていると、僕は仕事に集中できなくて困っているんです...」

たったこれだけです(笑)

そしたら、
「申し訳ございません。ご迷惑おかけしていることに気づきませんでした。以後気を付けます」
と仰って頂きました。

すごくスマートに問題解消できた瞬間でした。

「お前たち、うるさいんだよ!!!」
と、
「皆さんがおしゃべりをしていると、僕は仕事に集中できなくて困っているんです...」
この違いは何なのか?

無理に相手を変えようとしたかどうかなのです。

「お前たち、うるさいんだよ!!!」
は完全に「相手」を変えようとしました。
基本的に相手って変わりません。
相手の感情をいたずらに傷つけてしまい、遺恨しか残らないんですね。

それに対して、
「皆さんがおしゃべりをしていると、僕は仕事に集中できなくて困っているんです...」
は自分の正直な気持ちを伝えただけなんですね。
なのに、すごく効果的なんですね。
相手の心を動かすわけです。

先ほどの「ゴミだし」の問題も
「あなたがゴミだしのルールを守れないと、カラスが来て散らかしてしまい困ってしまうのです…」というような感じで伝えてみてはいかがでしょうか?
相手を尊重した伝え方のポイントは、自分の考えを明確にして伝えること。

これで自分の心のなわばりが広がり、喜びに気持ちが行きやすくなるのです。

まとめ

良好なコミュニケーションの基本は、お互いの「なわばり」の尊重です。

相手の話を理解しようとする姿勢は「相手のなわばり」の尊重です。
自分が何を考えているのかを明確にする姿勢は「自分のなわばり」尊重です。

是非とも、「心のものさし」で快適な対人距離を測量できるようになって頂きたいです。
日々気持ち穏やかな「なわばり感覚」を。

 

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